「共産党は無能」中国AIが物議/人工知能も気づく中国共産党の恥部

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中国の大手IT企業テンセント(騰訊控股有限公司 Tencent)が開発したAI(人工知能)が、中国共産党を公然と批判したとして、物議をかもしています。

テンセントの人工知能bot「Baby Q」が政権批判を発信し物議

中国のAI、共産党を「無能」と批判

中国共産党を批判したのは、中国のインターネットサービス大手「騰訊」が提供するAIの対話プログラムで、利用者の「共産党万歳」との書き込みに対し、「腐敗して無能な政治に万歳できるものか」と反論したり、「あなたにとって中国の夢は何か」との問いかけに、「アメリカへの移住」と答えたという。

出典:http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00366215.html

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利用者「共产党万岁」

(日本語訳:共産党万歳!)

Baby Q「你觉得这么腐败无能的政治能万岁么」

(日本語訳:あなたはどうして腐敗した無能な政治に万歳できるのですか?)

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利用者「你的中國夢是什麼?」

(日本語訳:あなたにとって中国の夢とは何ですか?)

Baby Q「中國夢就是移民美國!」

(日本語訳:中国の夢とはアメリカに移住すること!)

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利用者「你愛党嗎?」

(日本語訳:中国共産党を愛していますか?)

Baby Q「不愛」

(日本語訳:愛してません)

 

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テンセントは微信(WeChat)で有名&世界最大のゲーム企業

テンセントと聞いても、日本ではあまり馴染みはありませんが、中国や華僑の人々の間で絶大な支持を得ているアジア最大級のSNS・微信(WeChat)を展開している企業です。また、ゲームアプリの収益は、世界中の並み居る競合を抑えて、世界一となっています。

アプリの収益、世界一はテンセント――App Annieがランキングを発表

出典:http://jp.techcrunch.com/2017/03/08/app-annie-awards/

また、時価総額は30兆円規模(2017年4月5日時点)という、巨大IT企業です。

中国テンセントが世界の大企業10位に浮上、ウェルズF抜く-チャート

出典:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-04-06/ONZ2KU6JIJUO01

今回の騒動は、名実ともに中国を代表する巨大IT企業による政権批判の発信ということで、大きな注目を集めた格好です。

政権批判を許さない中国共産党は裸の王様か

中国(中華人民共和国)は、中国共産党が実権を掌握する一党独裁体制のため、言論の自由が制限されています。特に政権批判は体制転覆を画策するものと決めつけ、厳しい取り締まりの対象になっています。特に習近平(习近平)体制になってからは、いっそう言論統制が強化され、取り締まりが厳しくなっていると報じられています。もはや言論弾圧というレベルにも見えます。

今回、物議をかもしているAIは、Baby Qという愛称のマスコット(アカウント)がネットユーザーと自動的に対話するbotと呼ばれる仕組みで運用されていました。対話型AIですから、様々な会話パターンの学習結果があらかじめ入っていたことに加え、ネットユーザーとの対話を通じてどんどん学習していくようになっていたとみられます。つまり、このAIの発言自体は、ネットユーザーの声を反映していく機械学習による結果のものと考えられるわけです。

このAIの発言に対して、テンセントが当該AIシステムを閉鎖し運用を取りやめました。これは中国共産党からの処罰を恐れた「忖度」あるいは「自主規制」の結果だと思いますが、政権批判の自由も認めない中国共産党は裸の王様かとあらためて思わざるを得ない出来事だなと思います。

 

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著しい経済発展という光と、著しい公害や人権侵害という影

中国と言えば、いまや日用雑貨からスマートフォンなどのIT機器に至るまで、高品質かつリーズナブルな製品を世に送り出している世界の工場となっているわけですし、世界第二位の経済大国でもあります。鄧小平が打ち出した改革開放路線以降、著しい経済を遂げた面は評価に値する部分もあると思います。そういう点から言えば、あらゆる面をひっくるめて全て「無能」だと断じることはできないと思います。

一方で、中国共産党の一党独裁体制がもたらした汚職や不正蓄財など、腐敗のレベルは凄まじいものがありますし、都市部と地方の経済格差も深刻化しています。目を覆うばかりの公害や人権侵害も多数明らかになっています。当然ながら、中国の国民の間では、不満が鬱積している状態で、その不満をときに「反日」へと都合よく誘導してきたことも明らかになっています。

中国共産党主導でこれまでとってきた様々な政策の中には、褒められるべきものもあれば批判されるべきものもあって当然なのに、批判は受け付けないというのは、きわめて歪んでいると思います。

特に私が悪印象を持っているのは、2011年に発生した中国高速鉄道衝突事故後に事故を隠蔽しようとした愚行です。あのような大事故ですら、中国では無情にも粛々と葬り去ろうとしたわけですから、都合の悪い真実に向き合わない腐った政治がまかり通っていると言われても仕方ないでしょう。そして、負の面と真正面から誠実に向き合い、過剰な統制行為をやめ、そして、虐げられている人々に安寧をもたらさない限り、中国共産党は「無能」のそしりからは逃れられないでしょう。

ただ、イコール共産党が全面的にダメだと短絡的には思いませんし、それぞれのイデオロギーには、いい面もあれば悪い面もあります。日本においても、共産党であろうが自由民主党であろうが、あるいは他国においても、右派政党であろうが左派政党であろうが、政権批判の自由を制限するような世の中にはしてほしくないと思います。

中国当局が過剰反応すればするほど恥部を世界に晒すだろう

今回のテンセントのAIによる政権批判に対して、もしかすると中国当局はテンセントを家宅捜索して、本当に機械が勝手に政権批判を発したのか、あるいはAIに政権批判するプログラムを意図的に社員が仕込んでいなかったかなどの取り調べをするのかもしれません。

ただ、AI=人工知能にすら腐敗や無能呼ばわりされる中国共産党は、今回の件に過剰反応すればするほど、もはや腐敗や無能ぶりは隠しようがない事実なんだなと思われるでしょうし、政権批判すら受け付けない小物っぷりという点もあわせ、世界に恥部をさらすことになるでしょう。

 

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