[要約]個別指導塾スタンダード(SCホールディングス)暴言恫喝報道テレ朝7/17

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個別指導塾スタンダード(株式会社SCホールディングス傘下)の専務による、就職内定者に暴言を浴びせ恫喝した問題。いわゆるパワハラ行為に該当する疑いが濃厚なこの問題をネットニュース「MyNewsJapan」が2017年7月7日に最初に報じたところ、暴言恫喝音声の異様さとあわせ、ネット上で波紋を呼んでいました。ただ、それからしばらくの間は、テレビや新聞、週刊誌等でこの問題を取り上げるところは皆無という状態でした。が、7月17日にテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」が、この問題をテレビ番組として初めて報道しました。その内容を要約して記します。なお、「生命を危険に晒すことを示唆する極めて暴力的な発言箇所」は「×印伏字にしています。

今回の問題を報じることになった経緯を冒頭に紹介

今回のパワハラ疑惑を報じることになった発端として、前述のネットニュース「MyNewsJapan」の記事を番組で紹介。全国に400以上の教室を持つ学習塾スタンダードを傘下に置く株式会社SCホールディングス。この会社に就職内定したA君が、専務から恫喝されたということを理由に、内定を辞退したという内容を紹介しました。

(すでに和解が成立していることも報道)

内定者A君が内定者面談を録音をしていた理由

内定者A君:やっぱり職種を決めるという、その後の人生に関わる大きなことなので、聞き逃しがないようにという意味で、録音してました。

(入社内定は2016年10月。面談は2016年11月に実施。面談目的は今後の仕事の内容について。A君と専務はこのときが初対面で、どんな話がなされるか記録として残したかったとのナレーションも流れる)

番組では専務から内定者への暴言恫喝音声を紹介

番組では、専務から内定者A君への恫喝行為の様子が記されたICレコーダーの音声を紹介。

内定者A君:最初入ったら教室長になるんじゃないんですか?

専務:全員じゃないよ。

内定者A君:あ、そうなんですか。

専務:うん、3年ぐらい教室長やってないやつとかもいるよ。

内定者A君:あ、そうなんですか。

専務:そうだよ。

内定者A君:あー。

専務:何でお前、そんな受け答えが舐めてるのか?

内定者A君:え、舐めてますか?

専務:うん、その受け答えも、その横着い(おうちゃくい=「横着な」という意味)対応、お前何だこの野郎ってんだよ。「すいません、改善します」、これ以外にお前はないぞ。

内定者A君:はい。分かりました。

専務:お前、次やったら、お前ほんと×すぞ、この野郎。

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専務:じゃあ分かってるわけやないか。ダメだって判断する権利を持っているから。使えるか使えないかの判断するのは俺だから。お前、俺がダメだっつったら(だっつったら=「だと言ったら」の意味)、お前は教室長になることは一生ない。お前はずっとコールセンターだよ。

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内定者A君:髪、長いですか?

専務:なげーよ(長いよ)、お前。両耳に掛かっとるやろ。

内定者A君:はい。

専務:(私の髪は)耳、掛かってないやろ。

内定者A君:そん(それ)ぐらい短くですか?

専務:当たり前だよ、お前。あ、長いですか? ふざけんな! 貴様、コルァ。

内定者A君:はい。

専務:馬鹿にすんのもいい加減にしろよ、お前。

内定者:いや、その、まぁ、はい。

専務:ふざけんな!って、貴様、コルァ。お前いい加減にしろよ、貴様、お前。ずーっと堪えて(こらえて)何とかしたろうと思っとったけども。もう要らんわ。帰る。終わり。

内定者A君は専務が暴言恫喝をした理由をどう考えているのか?

なぜ専務が怒ったのだろうかという点について、内定者A君が考えを述べた。

内定者A君:専務いわく、「そのお前の持ってる雰囲気自体が、イラっとさせるから」と言われたんですよ、面談中に。自分の持ってる雰囲気自体イラっとさせるということは、もうどうしようないなぁっていうふうには感じてましたね。

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内定者A君:僕が感じたのは、専務がそういう暴言を吐いてしまったから、心を閉ざしてしまったというふうには思っています。

(なお、A君が内定してから専務の言動に不信感を抱くようになり、反抗的な態度をとってしまったというナレーションも流れる)

専務は内定者A君に激怒した理由をどう釈明したか

番組の記者は、内定者A君に対して恫喝的言動をした専務と、同社の社長に直撃インタビューを実施。激怒して暴言を吐いた理由について、以下のように釈明。

専務:(内定者A君の)態度が悪いんですよ。頭いいんですけど。人を小馬鹿にしてるんですよね。これを修正していかないと、さすがにいかんな、っていうのはありました。

記者:今まであのぐらいの言葉を遣ったりすることは、なかったということですか?

社長:私も音声データをお聴きしましたけども、山﨑(専務)があそこまで怒るのは珍しいです。滅多にあることではありません。

(会社側は今回の件に関して、反省すべき点もあったというナレーションも流れる)

社長:行き過ぎた指導だと思います。

専務:と思います。

社長:それで、不愉快な思いをされた方がいらっしゃる分には、私からお詫び申し上げます。

 

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内定者A君以外にも被害を訴える人がいることを番組が紹介

番組では、内定者A君への暴言恫喝問題とは別に、パワハラ被害を受けたと主張している元社員や現役社員がいることも報道。そのインタビューもあわせて放送。

元社員Bさん:周りの人とかが、やっぱり怖いっていうことだったりとか、3月の末にある直前の内定者研修のときとかに、社是を覚えてこいというのに対して、めちゃくちゃ怒鳴られたりとか、あとは、軽く叩かれるとか、殴られたとか…

元社員Cさん:私はその社是テストで、句読点を1個だけ抜かしちゃったんですよね。抜かしてしまって、あの専務に、お前舐めとんのかと。ふざけてるやろと。帰れと。辞めろと。私を含めて新卒の人間、当然ながら働きたいわけですよ。働かせてくださいと。じゃあ分かったと。並べと。4人、ガっと並べられて、左から端にビンタでパーンと平手打ちでした。

現役社員:去年、おととしかな、本当にもう自殺の一歩手前まで行きましたから、教室長が。いいほうに目を付けられたら出世するし、変なほうに付けられたら、もう変なところに飛ばされます。徹底的ないじめだと思いますよ。その辺のいびり方がしつこいです。

新たなパワハラ疑惑を否定し被害があれば申し出ることを呼びかけ

「会社側の主張によるとハラスメントが理由で退職した社員は1人もいない」というナレーションが流れる。そして、上記の新たな疑惑についても以下のように否定。

記者:殴った?

専務:ま、殴ったとか、はたいたかどうか分かんないすけど、気合いを入れたとかはある。外から見てる人が誤解を取ったということは、あるかもしれません。

社長:山﨑のキャラクターと思います。

記者:どういうキャラクター?

社長:アクが強くて、押しが強くて、そういう圧力を与える印象を持ってるのが原因だと思ってます。

記者:暴言というのが、これまではなかったと?

社長:もし仮に、山﨑から暴言を受けたと感じられる方や、暴力を受けたと感じられる方がいらっしゃるんだったら、私も含めてお詫びしたいと思いますので、ぜひ申し出てください。

記者:今までは、そういう方はいらっしゃらなかった?

社長:申し出がないので、対応のしようもないですから。

暴言恫喝の再発防止策は「内定のミスマッチを防ぐ」こと!?

記者:これから、御社としての対策といいますか…

社長:再発防止に…

記者:再発防止に関しては、どうですか?

社長:一番の原因は、やはり面接のときに、いいことを言って、内定がもらいたいから、非常にいい態度で面接のとき来られて、内定をもらうと態度が豹変されるような方が、中にはいらっしゃるんで、そういう内定のミスマッチを防ぐことが、まず第一だと思いますので。

記者:それって、根本的な解決というか…

社長:え?

記者:対応策という形には、なってないと思うんですけど。

社長:はい。ですし、もう山﨑にもそのような言動をしないように、厳重に注意いたしますし、そのようなことが起きないように、私が監督いたします。

 

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スタジオの意見(羽鳥アナ・石原良純・住田弁護士・玉川コメンテーター)

石原良純:熱血指導というのが昔ありましたよね。それなのかという言い分もあるだろうし、恐怖に感じる受けとめ方もあるし。ただ弱い立場と強い立場でしょ、それがあるわけで、立場が違いますから。ただ僕なんか(録音の音声を)聴いてて、A君のほうも売り言葉に買い言葉みたいなところがあって、だんだん自分を、話し方がちょっと横柄になった部分もあるってことを認めているように、2人の会話がものすごく、大人がこれから仕事をしていく上での会話なのかなっていう、両者ともに何か幼い感じがしたんですよね。

羽鳥慎一アナ:確かに、企業側と内定者の会話ではないなという感じがしましたね。もう何か、喧嘩腰になってるっていう、両方とも。

石原:とか、部活なのか、何て言うんですかね、企業人としての会話とは思えなかったですね。

羽鳥:塾の専務が「×すぞ」と学生に言うのは、これはやっぱりダメだなと。

住田裕子弁護士:いや、もう学生であれ企業内で、この「×す」という言葉は、完全な刑事責任を負うような脅迫の文言なんですね。ですからこういうのは、どんな場面であっても、本来使っちゃいけないことだと思うんですね。それに対して、企業側じゃなく学生さんが、いろんな形で一応平身低頭してるのは、相手が人事権を持ってるし、これから仕事をしたいという弱い立場だからこそ、ああやって下手(したて)に出てるんであって、やっぱり要するにパワーを持ってる人のハラスメント、それも一番悪質な刑事責任に近いようなところの、私はパワハラ、悪質だと思いますね。

羽鳥:普通の企業でも問題なんですけど、またこれ学習塾という子供に勉強を教えるところというのが、またちょっとひとつ問題なのかなという。

玉川徹コメンテーター:専務って人事権を当然持ってるんですけど、専務と平社員で人格的にどっちが上というのは、ないわけですよ、当たり前だけども。ただ、社会的な会社の中の役割として、専務と内定者の違いがあるだけで、誰かに対してああいうふうなことをしゃべっていいような立場では、専務だろうが誰だろうが、ないんですよね…って、多分言えば分かるんですよね、あんな言い方しなくても。

石原:(この会社に)入って実際に現場で働いてる人は、そういう人が上司にいるという大変さというのがあるでしょうし、これが見てて正しいのかというと、どう考えても正しいあり方ではないと多くの方が(感じるはずだと思う)。 

住田:正しいか正しくないかの線引きというのは、だいたいこういう方々は、躾(しつけ)とか教育とか指導って言うんですね。まぁこれDVにもよくあるんですけど、夫から妻に対する躾だと。実際は自分の腹立ち、カチンと来たから怒ってる、それなんですね。感情の、まあそういう意味では発出(はっしゅつ)なんですね。ですからこれを見ていて聴いていたら、あの言葉遣いとか鋭さは、やっぱり指導とかそういう形でもう弁明できないような、私は違法な行為だと思いますね。

羽鳥:感情の吐き出しなのかなという感じはしますけれども。

玉川:今回取材に応じていただいて、モーニングショーとしては非常にありがたいんだけども、専務さんのあの態度を見てると、何となく、今回の件に関して、こういうふうなことが出るってことは、会社としては大きな損害だと思うんですよね。ただ、それに対して何かちょっと不機嫌そうにも見えるし、何か謝罪とかそういうふうな部分というのは、あまり感じられないなぁと感じたのは僕だけなんですかね?

羽鳥:ご本人の中での意識というのが、ちょっと平均的なものと違うのかなというところが…

玉川:何も悪いことしてませんよっていう感じの回答に見えましたけど。

住田:パワハラって広い概念ですけど、脅迫的な場合は刑事責任、脅迫罪という形になりますし、暴行罪、殴ってケガしたら傷害罪になる。その下であったとしても、民事的な不法行為、慰謝料の対象になりますし、通常上場企業は、こういうパワハラに関してはコンプライアンス規定を持っていて、会社内での懲戒処分というのもあるぐらい、やっぱりパワハラというのは今は許されないときに、ああいうような態度というのは、普通の上場企業だとありえないし、あってはならないと思いますね。

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