原子力規制委の田中俊一委員長・北朝鮮ミサイル「東京のほうがいい」

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原子力規制委員会の田中俊一委員長による、とんでもない失言が報じられています。

田中俊一委員長(出典:Wikipedia)

 

産経ニュース記事からの一部引用

原子力規制委員会の田中俊一委員長は6日、関西電力高浜原発がある福井県高浜町で住民と意見交換した。北朝鮮のミサイル攻撃を想定した対応を問われ、「冗談」と断りつつ「北朝鮮の技術がどの程度か分からないが、小さな原子炉に落とすなら東京都のど真ん中に落としたほうがよっぽどいい」と発言した。

出典:産経ニュースhttp://www.sankei.com/world/news/170706/wor1707060083-n1.html

ロイター/共同通信記事からの一部引用

「北朝鮮の技術がどの程度か分からないが、小さな原子炉に落とすなら東京都のど真ん中に落としたほうがよっぽどいい」と発言した。終了後、田中氏は報道陣に対し「例えが不適切だった」と釈明。「平和な国でないと原子力は利用できない。(ミサイル攻撃という)戦争状態に入ることは絶対に避けてほしい」と訴えた。

ミサイル攻撃への対策について、田中氏は「規制の範囲を超える」と述べ、特別な対策は取っていないと説明した。

出典:ロイター/共同通信http://jp.reuters.com/article/idJP2017070601001590

 

毎日新聞記事からの一部引用

意見交換会には住民ら27人が参加し、北朝鮮によるミサイル攻撃への対応について質問が出た。田中委員長は「小さな原子炉に落とす精度が(北朝鮮のミサイルに)あるのかよく分からない」と述べた後、「私だったら東京のど真ん中に落とした方がよっぽど良いと思う」と発言した。直後に「今のは冗談」と付け加えた。

会合後の取材に対し、田中委員長は「ターゲットが大きい方が良いという意味だった。例えが不適切だった」と釈明した。

出典:毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20170707/k00/00m/040/090000c

朝日新聞記事からの一部引用

「小さな原子炉にミサイルを落とす精度があるかどうかよく分からない。私だったら東京都のど真ん中に落としたほうがよっぽどいいと思う。もう何万人、何十万人と住んでいるから」と述べた。

田中委員長はその後、報道陣に「不適切では」と問われ、「戦争は絶対避けて欲しいが、戦争状態になったら原子炉だけの問題じゃないということ」「例えが不適切でないかといえば、不適切だった」などと釈明した。

出典:朝日新聞http://digital.asahi.com/articles/ASK76632BK76PGJB00L.html

冗談でも言っていいことと悪いことがあるはず

たとえ冗談でも、言っていいことと悪いことがあるはずです。さすがにこの発言は看過できるものではないと思います。

それは、原発にミサイル攻撃があった際に予想される被害の甚大さを鑑み、「原子炉に落とすぐらいなら」という前提条件があることを考慮したとしても、東京のほうに落としたほうが良いという判断はあり得ません。

「ターゲットが大きいほうが良いという意味だった」あるいは「もう何万人、何十万人と住んでいるから」と述べたとされる点についても、どういう主旨で言ったのか真意は分かりませんが、もしかすると、「東京を狙ってくれたほうが、原発が無事になるから、そうしてもらいたい」という意味かもしれません。もしくは「原発を狙って外してしまうぐらいなら、すでに何万人も何十万人も住んでいる東京を狙ったほうが確実に相手に大打撃を与えられると攻撃する側は考えるだろう。だから原発が狙われる可能性は低いはずだ」という主旨を含んでいる可能性もあります。しかし、もしもそういう意味での発言だったとしても、やはり、今回の発言はマズいと思います。

それにしても、原発立地自治体住民との意見交換の場で、なぜこのような貧相な回答をするのか、理解に苦しみます。

最初から、「原発施設はミサイル攻撃に耐える造りにはなっていない」「原発だろうが地方だろうが都会だろうが、どこに攻撃されても困る」「原発と共存していく以上は、世の中が平和でなければならない。絶対に戦争は避けるべきだ」といった内容を力強く答えることこそ、規制当局の責任者としての誠実な解答だと思います。

とにかく、原発であれ東京であれ地方であれ、ミサイル攻撃をされれば、多くの人命が奪われることになります。戦争だけは絶対に回避してもらいたいものです。

 

[アイキャッチ画像の著作者: Jasmina Stanojevic]

 

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