ミライースがモデルチェンジしDNGA採用!TNGAでもTENGAでもない!

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2017年5月9日、ダイハツ工業は、ミラ イース(Mira e:S)を6年ぶりにフルモデルチェンジ(FMC=全面改良)しました。ミラ イースとしては2代目となります。

ミラ イースは、ベストセラーカーであるミラのエコスペシャル版として2011年に登場した派生車種ですが、現在では元祖版のミラはビジネスユースのモデルが細々と残るのみとなり、いわばスピンアウトした車種のほうが本家よりも有名になってしまう格好となっています。

 

出典:ダイハツ/ミライースのニュースリリースより

新型ミライースにはDNGAを初めて採用

さて、新型ミラ イースは、骨格に「DNGA」を採用しているのが最大の特徴です。

DNGAとは「Daihatsu New Global Architecture」(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を略したものです。日本語で単純に言いますと「ダイハツ・新しい・世界・構造」となりますが、実際には、新興国におけるモータリゼーションの発展を見据え、従来同様に高品質を保ちつつ価格競争力のある車づくりを進めていくための考え方(思想)、あるいは設計手法や生産手法のことを指します。

ニュースリリースや報道記事などでは「DNGA採用」と書かれていますので、DNGAという部品やプラットフォームを採用したんだなと思うかもしれませんが、必ずしもそういう意味ではなく、正しくは「DNGAという考え方や手法に基づいて生産された車である」ということになります。

DNGAはTNGAのダイハツ版

このDNGAですが、トヨタが2015年12月に発売した4代目プリウスに採用した「TNGA」(Toyota New Global Architecture)のダイハツ版という位置付けになります。ダイハツは1998年からトヨタの連結子会社となっていましたが、2016年8月に完全子会社となりました。これにより、従来にも増して、トヨタとダイハツのヒト・カネ・モノの一体化が進んでいくことになります。DNGAはまさにその方向性の最たるものと言えるでしょう。

DNGAもTNGAも骨格やエンジン等を刷新

前述しましたように、DNGAあるいはTNGAは、部品やプラットフォームのことを指すのではなく、考え方や手法を指すものです。とはいえ、やはりDNGAやTNGAに基づいて設計・生産された部品やプラットフォームは続々と採用されていくことになります。特に、骨格については、軽量化や低コスト化を図りつつ、様々な車種に容易に転用できるような汎用性を持たせたものとするほか、部品やメカニズムについても、次々と刷新を図っていくことになっています。特にトヨタにおいては、TNGAに基づく新開発エンジン「直列4気筒2.5L直噴エンジン」の投入や、8速ATあるいは10速ATの投入といった、パワートレーン(動力系・伝達系)の刷新を図る方向性も明確に示しています。

TNGAに基づく新世代のプラットフォーム(出典:トヨタ自動車)

FR用10速AT(出典:トヨタ自動車)

DNGAやTNGAは公式には何と読むのか?

ちなみに、DNGAやTNGAは「ディーエヌジーエー」あるいは「ティーエヌジーエー」と読みます。トヨタのウェブサイトにもTNGAとかToyota New Global Architectureとは書かれているのですが、読み方が書かれていないため、ネット上ではTNGAの読み方について、「トンガ」と呼ぶのが正しいとか、人によっては「テンガ」と空目しそうだといった意見も散見されます。ですので、DNGAについても「ドンガ」とか「ドゥンガ」とかも読めそうです。

ただ、トヨタの技術者がTNGAについて語っているYouTube動画を見ると、明確に「ティーエヌジーエー」と語っています(下記動画を参照)。そのため、これが公式な読み方であると考えられます。

すなわち、「TNGA=ティーエヌジーエー」および「DNGA=ディーエヌジーエー」ですね。

 

新型ミライースの概要

話はいささか横道にそれましたが、本題に戻ります。2017年5月9日にフルモデルチェンジしたミラ イースは、初代モデルの超低燃費志向のみならず、リーズナブルな価格設定による買いやすさも継承しているのが特徴です。

思い返せば、初代モデルはハイブリッドカー(HV)の隆盛や、注目を集めつつあった電気自動車(EV)でもない「第3のエコカー」という触れ込みで登場しました。ガソリンエンジンを動力とする既存方式をベースに、強度を確保しつつ徹底した軽量化を図る、あるいはフリクションロスを減らすといった地道な改良を重ねることで、当時のガソリン車としてトップのリッター30kmを実現したのが印象的です。あわせて、国産部品にこだわらず、一部に海外製の部品も活用することでコストを約3割低減させ、80万円を下回る廉価グレードを設定したことも特徴的でした。

 

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新型ミラ・イースでもこれらの点を継承しています。まず、先代モデルの最大の特徴である超低燃費については、最高でリッター35.2km(L“SAIII”/L/B“SAIII”/B・2WD車)に性能をアップ。停車前の時速11kmから作動するアイドリングストップ機構や、加速時の発電を抑制し減速時に集中的に充電する発電制御システムの搭載、さらにはフロントフェンダーやバックドアに樹脂パネルを採用する徹底した軽量化などによって、この優れた燃費性能を実現しています。

また、価格についても84.2万円(B・2WD車)から買えるリーズナブルな設定としています(価格帯は84.2~133.9万円)。

さらに、安全性を高める装備として、いわゆる自動ブレーキシステムの一種である衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を採用しています。

外装のデザインについては、先代の軽快なイメージから一変し、直線と曲線をうまく組み合わせることによって、コンパクトボディながらもより力強いイメージを実現しています。内装については、全グレードに自発光式デジタルメーターを採用しており、優れた視認性を実現。ダッシュボードやシートなども、より機能的かつスタイリッシュなデザインとなっています。

軽自動車は、かつての低価格車という特徴がだんだん抜けていき、150万円オーバーの車種やグレードが続出している状況ですが、経済車という原点に立ち返るミラ イースは、なかなか魅力的な存在だと思います。

 

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