超短焦点距離・短焦点距離プロジェクターの長所と短所

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ソニーからXperia Touchという、全く新しいタイプのコンピューターがリリースされました。

XperiaとTouchという2つの単語から、てっきりスマートフォンを想像してしまったのですが、プロジェクター&Android OSを内蔵し、机や壁に投射した画面やキーボードの映像をタッチして操作できるという、近未来的なコンピューターなんですね。

新製品のリリースを知り、私は2017年1~3月に銀座ソニービルで開催されていたIt’s a Sony展に展示されていたプロジェクターを思い出しました。超広角投射技術を用いた超短焦点距離タイプで、なおかつ超小型&高輝度という意欲作です。投射対象から非常に近い距離に設置しても、大画面で投射できる点が特徴です。

従来型プロジェクターの長所と短所

もともと従来のプロジェクターは、長焦点距離なのが一般的です。設置する際にスクリーンとの間の距離を数メートル程度は離さないと、大きく映せないというのが普通でした。そうすると、設置場所にさまざまな制約が生まれます。

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例えば、小規模なセミナーでプロジェクターを使用する場合、従来型のプロジェクターだと、聴講客が通る通路に設置する必要が出たり、あるいは会場レイアウトによっては、客席中央の1列目をプロジェクター設置専用としたりするケースも多々見受けられます。そういった点が従来の長焦点距離タイプのプロジェクターの弱点と言えます。

一方、後述するように、従来型の長焦点距離プロジェクターには、画面が歪みにくいという長所があります。

超短焦点距離・短焦点距離プロジェクターの長所と短所

対するに、超短焦点距離のプロジェクターは、冒頭にも書きましたように、投射対象から非常に近い距離に設置しても、大きく投射できるという点がメリットとして挙げられます。ソニービルに展示されていたプロジェクターの場合、壁面から光源の最短距離(垂直距離)は、わずか30センチほどという至近距離に置かれていました。それでも、こんなに大きく映すことができます。

ただ、この超短焦点タイプのプロジェクターは、うまく使いこなすのはなかなか難しいなと感じました。何が難しいかというと、画面がグニャグニャになるのを回避しにくいという弱点があることです。実際、ソニービル内の展示でも、投射した画像、とりわけ上部がグニャグニャになってしまっています。

夕日が作る長い陰と理屈は同じ

では、なぜ超短焦点プロジェクターを使うと、画面がグニャグニャになりやすいのでしょうか。太陽が作る陰を想像すると分かりやすいかもしれません。太陽が高い位置にある場合、陰は短くなります。しかし、夕日が差し込んだ際には、陰が長くなります。同じものを照らした場合でも、太陽の投射角が低くなる夕日の場合は影が長くなるわけです。

これをプロジェクターに置き換えてみると、通常のプロジェクターは真正面に近い位置のやや下部(据え置き型の場合)、もしくは上部(吊り下げ型の場合)から投射します。そのため、プロジェクターから発した光は、スクリーンに対して垂直に近い角度で降り注ぎます。その結果、スクリーンに多少の凹凸があっても、視覚上はあまり影響がありません。

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一方、超短焦点距離プロジェクターあるいは短焦点距離プロジェクターの場合、スクリーンに対してかなり低い位置あるいは高い位置から投射するため、スクリーンに対して、かなりきつい斜めの位置から光が降り注ぐ格好になります。そのため、スクリーンの少々の凹凸でも影響を受け、投射した画像がグニャグニャに見えやすくなります。特に、プロジェクターから遠い側、例えば下から投射する場合はスクリーンの上部、上から投射する場合はスクリーンの下部の映像の歪みが大きくなります。

超短焦点距離・短焦点距離プロジェクターはスクリーンが命

投射対象が平滑面なら問題ないのですが、従来のプロジェクター用スクリーン、特に黒い暗幕と白い投射面を組み合わせた巻取りタイプのものは、平滑ではないため、短焦点距離プロジェクターで投射すると、画面がグニャグニャになってしまう場合があります。

下記の例は、ある団体が貸会議室を借りて開催したセミナーの記録撮影にお邪魔した際の画像です。このセミナーでは、貸会議室側が用意した短焦点距離タイプのプロジェクターを使っておりました。

※個別の文字は見えないようにマスクしてあります。

罫線や長方形の塗りの歪みの大きさ、あるいはシートの歪みの酷さが一目瞭然です。スクリーンは、よくあるタイプの天井据え付けのロールダウンタイプのものです。

かなりコンパクトな部屋でしたので、この機材選定でもやむを得ないのかもしれませんが、費用を徴収して貸し出す会議室が用意する機材にしては、ちょっと歪みが大きすぎるように思いました。

このように、短焦点距離タイプのプロジェクターには、画面が歪みやすいという弱点があります。これを回避するには、スクリーンを平滑なものにする、あるいは白壁に投射するという方法をとる必要がありそうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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