くら寿司の定義する「無添」と厚生労働省の定義する「食品添加物」

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くら寿司といえば、「無添」という看板やキャッチコピーがよく知られています。

この「無添」に関して、インターネット上の掲示板でやや過激な物言いを交えつつ疑問を呈した投稿者の情報開示を求めて、くら寿司側がプロバイダーのSo-netを相手とする情報開示訴訟を提起したところ、一審でくら寿司側が敗訴するという出来事がありました。

そして、この出来事が波紋を呼ぶ事態となっています。これに関連して、添加物に関することを少々調べてみました。拙い文章ですがよろしければお読みください。

くら寿司の「無添」という言葉の定義について

くら寿司は「無添」という言葉の定義について、ウェブサイトで下記のように公表しています。

無添加への取り組み

すべての食材から四大添加物を排除します。

 

くら寿司では、全ての食材において、化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料を一切使用していません。それはお客様の健康を最優先したいという、私たちの基本思想です。

実現までに長くの歳月と多くの投資、そして不屈の精神があって、他社が追随できない四大添加物排除を実現しました。くら寿司の食材は、すべて「安全・安心」からできています。

 

出典:くら寿司ウェブサイト http://www.kura-corpo.co.jp/quality/safe.php

 

画像の引用は控えますが、「無添加工房くら」という和風フォントを使ったロゴもウェブサイト上に確認できます。

これらのことから分かるのは、くら寿司の定義する「無添」あるいは「無添加」とは、「化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料は、一切使用していない」という点です。

また、「四大添加物とは何ぞや?」という気もしますが、「四大添加物を排除します」という言葉と「化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料」を同一の欄に併記していることからみて、くら寿司の言う四大添加物とは、「化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料」のことを指すのだと考えられます。

そもそも食品添加物って何?

ただ、「四大添加物」と言うからには、これら以外にも添加物があるとも言えます。逆に言うと、四大添加物以外のことに関しては、くら寿司は触れていないとも言えるわけです。

そこで、食品における添加物とはいったいどのようなものを指すのかを、食品添加物の規制当局である厚生労働省のウェブサイトで確認してみることにしました。

まず、厚生労働省では、商品添加物表示に関して、いくつかの解説資料を公開しています。

(※いずれもクリックすると拡大します)

①厚生労働省「食品添加物表示について」

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin496.pdf

 

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②厚生労働省「食品添加物表示のはなし(消費者向け)」

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin497.pdf

③厚生労働省「食品添加物の安全確保」

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/pamph01_10.pdf

以上の解説資料を見ると、食品添加物というのは、非常に膨大な数の品目や種類が存在していることが分かります。厚労省の資料では、指定添加物として420品目、既存添加物として365品目、天然香料基原物質として約600品目、一般飲食物添加物として約100品目を挙げています。

また、添加物の主な種類としては、甘味料・着色料・保存料・増粘剤・安定剤・ゲル化剤・酸化防止剤・発色剤・漂白剤・防かび剤・香料・酸味料・調味料・乳化剤・pH調整剤・膨張剤・イーストフード・かんすい・光沢剤・酵素などを挙げています。

※上記の解説資料以外にも、厚労省のウェブサイトにいくつかの資料が掲載されていますので、興味のある方は下記のリンク先もご覧ください。

食品添加物表示 Q&A

加工デンプンの添加物指定について

※公益財団法人日本食品化学研究振興財団のウェブサイトにも、食品添加物のリストが確認できます。

一般に食品として飲食に供されている物であって添加物として使用される品目リスト

指定添加物リスト(規則別表第1) (平成28年10月6日改正まで記載、登録品目数:454品目)

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私を含め素人目にはちょっと難解ではないかと感じます

これは私の勉強不足あるいは理解不足と言われても仕方がないのでしょうけれども、ちょっと見ただけでは、くら寿司が定義している「四大添加物」と厚生労働省が規定している「食品添加物」とは、どれがイコールなのか、素人目にははっきりしません。

例えば、くら寿司では「化学調味料不使用」としていますが、食品添加物として厚労省が規定している「調味料」だけを指すのか、あるいは「酸味料」や「苦味料」も含んでいるのかまでは、「化学調味料不使用」という言葉からは分かりません。

上で書いたことの繰り返しになりますが、くら寿司は「四大添加物」と定義する「化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料」が含まれていないと主張されています。でしたら、今度は、それら以外の食品添加物の使用有無がどうなのかや、あるいは使用していたとしても、上記の資料に書かれているような「表示しなくてもいい場合があります」という解釈に該当すると判断するものがあるのかといった点を、粛々と発表すればいいのではないかと思う次第です。

掲示板投稿者の表現は過激だが主旨を汲むのが望ましいと思う

なお、この投稿記事を書いている筆者は、外食や即席麺、あるいは缶飲料やスナック菓子などをよく食す人間でして、そもそも添加物を他人よりも多く摂取しているほうだと自負しております。

ゆえに、ぶっちゃけて言いますと、今は「微量なら全然問題ない」との見解に立った見方をしておりますし、くら寿司の唱える食の安心安全への取り組みについては、外食産業の中では頭ひとつ抜けて頑張っているのではないかと思うわけです。

例えば、コンベア上を長時間ループしている皿を時間管理廃棄システムによって自動的に廃棄処分するといった画期的な仕組みを古くから導入している点も、過去に何度も店舗を利用しましたので熟知しております。

掲示板に投稿した人の「イカサマくさい」なる表現は過激だなと思いますし、もっと別のやんわりとした言い方があったのではないかと思います。くら寿司がこれまで食の安全安心に向けて多大な努力をしてきたという自負も理解できます

その努力を過激な言葉によって侮辱されたと捉えるのも無理もないことかもしれません。ただ、その投稿者の言いたかったことだろうと思われる(あくまで私の推測ですが)最大のポイントは、「四大添加物以外はどうなんですか?」という点だろうと思います。その主旨を汲んで、それらについて何らかの方法で具体的に開示していくことが望ましいのではないかと思いますし、それがくら寿司のさらなる信用向上へと繋がるのではないかと思います。

 

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