GY-HM200の画質の長所と短所をサンプル画像と共に紹介します

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JVCケンウッドの4K業務機『GY-HM200』は、とても良いカメラです。けっこう気に入っています。

ただ、特有のクセや限界がありまして、それを知らずに撮ると、撮影の仕上がりに落胆するかもしれません。でも、クセや限界を知り、その範囲内で撮るならば、驚くほど鮮明な画像を撮ることができます。その辺りを、画像を交えつつちょっと紹介してみようと思います。
(なお、記事中でご紹介している列車の静止画像は、GY-HM200で撮影した動画の素材データから切り出したものです。YouTube動画を巻末に掲載しましたので是非ご覧ください)

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順光下で適正露出で撮ると4Kならではの高画質

まず、昼間に順光下で適正露出で撮る限りにおいては、まさに4Kそのものの非常にシャープな画像が撮れます。画像、とくに輪郭は、息をのむほどクッキリです。

 

遠ざかる列車の行先表示板もくっきり見える

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逆光や半逆光下で絞りを多めに開けるとフリンジが目立つ

一方、逆光あるいは半逆光下において、人物や建物、乗り物など、主要被写体を明るく撮りたいがために絞りを多めに開けると、色収差によるフリンジが目立ちます。サンプル動画を観ていただくと一目瞭然ですが、もはや実用レベルではないほどのフリンジが出ています。

絞りを少し開け気味の場合

絞りをさらに大きく開けた場合(すみません、正確なF値をメモっておくべきでした)

フリンジ回避のためにF5~F8で撮る

このフリンジは、絞りを適度に絞ることで目立たないようにすることが可能です。概ねF5~F8の範囲内を使用すると良好なようです。ただ、気を付けるべきなのは小面積センサーには付き物の小絞りボケです。F8よりも絞るとクッキリ感が無くなります。

F1.2を標榜するもレンズの解像度ゆえにF2が使用限界

また、最大F値はF1.2を標榜していますが、絞りを開きすぎるとレンズの解像度の甘さが目立ってきます。私は、F2が限界だと感じています。そのため、GY-HM200の設定項目において、最大絞り開度をF2にするように設定し、F1.2~1.9の使用は通常ではしないようにしています。同じく最大F値もF8.0に設定しています。NDフィルターの選択も腕の見せ所になります。通常ならばNDを入れておこうかなという場面でも、あえてNDを使わずに適度に絞るという操作が良いと思っています。

夜間撮影はもう少し感度が欲しい

GY-HM200は、昼間の十分な照度の中で、絞りを適度に絞って撮る限りにおいては、目を見晴るほどのシャープな画像が得られます。ただ、実はあまり夜間撮影が得意ではありません。

1/2.3インチの単板CMOSセンサーに1240万画素を詰め込んだ分、センサーの感度はあまり高くありません。取扱説明書にはセンサー感度F5.6と記載があります。メーカーはウェブサイトなどで高感度センサー使用と謳っていますし、プレスリリース文、あるいはそれを下敷きにして書いたような記事では、「ノイズの少ない画が撮れる」と謳っているのもあるようです。

ただ、実際に使っている身としては、「ノイズの少ない画が撮れるって? は? 実機試してからレビューしたの?」ってツッコミを入れたくなります。もちろん、先程も書きましたように、昼間の十分な照度下においては、ノイズ感はありません。ただ、やはり多くの人が気になるのは、低照度下におけるノイズがどうなのか、という点ではないでしょうか。そういう点から言いますと、GY-HM200の暗所における感度は、残念ながら不足しており、もう少し感度が高ければなぁと思うこともしばしばあります。

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夜間撮影はノイズと明るさとのせめぎあい

暗所で、たとえば人物の表情、あるいは壁に書かれている文字を明るくきれいに撮りたいような場合、GY-HM200の場合、2つの問題点があると思います。

1つ目は、感度の低さを補うために、ゲインをアップするとノイズが目立ちます。18dbなども設定は可能ですが、ちょっと使うのを躊躇します。ノイズをできるだけ抑えた撮影を意識しますと、普段の使用では0~12db(できれば9dbまで)に抑え、どんなに暗所であっても15dbが使用限界だと個人的に思います。

2つ目は、感度不足を補うために、絞りを多めに開くと、フリンジが目立つ点です。これは昼間の逆光時のみならず、夜間撮影時における明暗差の大きい局面、たとえば暗闇でのまばゆい照明にフリンジが被ることがあります。ですので、こちらも実用域はF2だと思います。せっかくのF1.2~1.9を使わないのはもったいないのですが、仕方ないです。被写体によってはシャッター速度1/30を使うこともあります。

超高感度センサー搭載機のような使い方はスパッとあきらめる

これらのことから、照度の高いところから暗がりまで、あらゆる場面において、人々の表情や物体にかかれた文字などをくっきりときれいに撮影したいような場面での使用に、GY-HM200は向いていないと感じます。最近はセンサーの性能向上によって、高精細なのに明るく撮れるセンサーが続々と登場していますし、それを搭載したビデオカメラやデジタル一眼レフも登場しています。よく、夜間の暗がりなのに照明でも当てたかのような作例がYouTubeなどにアップされています。

対するに、GY-HM200においても、必要に応じてゲインアップし明るく撮ることもできますが、そうすると画像が荒れますから、あまりゲインを大きくは上げられません。GY-HM200の暗所映像は、どちらかというと「肉眼で見たままに近い」と思いますし、「暗いものは暗くうつる」カメラだと感じます。それを欠点あるいは許容できないと思うのか、それともそれを許容しつつ、使いこなしていくのかは、使い手の用途や考え方に委ねられていると思います。

私自身、まだまだ使いこなせてません。が、買ったばかりの最初の頃よりは、だいぶクセや弱点が分かってきまして、それらを抑えつつ長所を生かした映像が撮れるようになってきました。こういうカメラって、使い甲斐があって、惚れこんでしまいます。

GY-HM200で撮ったサンプル動画

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