クラウドソーシングで「直接取引」がバレると違約金100万円!?

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私はクラウドソーシングをバリバリ使わせてもらっています。

元々営業や販売の経験もあるんですが、実はあまり社交的なほうではなく、プライベートでは独りを好みます。かといって、独りが寂しい時もあるという、まぁツンデレな困った性格です。

あまり表だって目立ちたくないので、あくまで影武者とかゴースト的な、どちらかというと縁の下の力持ち的な役回りが似合っていると思っています。そういう点から言いますと、匿名でも仕事のやり取りができるクラウドソーシングは非常にありがたい存在なわけです。

おかげさまで、これまでクラウドソーシング経由で◎百万円ほどの報酬をいただいておりまして(とは言っても、期間が長くかかっているので、年間に直すと金額は大したことないです)、自分自身で取ってくる通常の仕事と合わせて、何とか生活を維持できております。

 

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クラウドソーシングは直接取引を禁止している

ところで、クラウドソーシング業界の大手2強であるランサーズとクラウドワークスが、サイトを介さない直接取引を禁止しているのは、利用者の皆さんならご存知だと思います。直接取引は、「クラウドソーシング側に支払うシステム手数料がもったいない」との発想でおこなわれるケースが大半だと思います。確かに、受注金額にもよりますが20%がシステム手数料として差し引かれるわけですから、金額としては大きいです。私なんぞ、フィールドこそ全く違いますが、ヤフオクの手数料がこのほど8%(従来は5%)になって「高いなぁ」と思っているぐらいですから、やはり20%というのは非常に大きいと思います。

しかしながら、これも止むを得ない面があると思います。クラウドソーシングのプラットフォームを維持するためには、どうしても多額の費用が掛かります。直接取引によってサイト運営者が得られる収入が減ると、プラットフォームの維持が難しくなります。そのため、クラウドソーシングでは、直接取引を禁止しているわけです。

直接取引禁止期間はクラウドワークスとランサーズで異なる

では、直接取引はどのあたりまで禁止されているかご存知でしょうか。これについては、下記のように定められています。

※以下、グレーの引用枠の中の文章は、ランサーズおよびクラウドワークスの公式サイトに記載されている規約から引用したものです。なお、赤字や太字は筆者が施したものです。

ランサーズの場合

第24条 本サイトの取引に関する禁止事項

(12)本サイトを介さずに行う直接取引やそれを勧誘する行為、又は、勧誘に応じる行為。

(本サービスで取引開始をした会員と再度取引する場合を含む)

クラウドワークスの場合
第5条14項. 会員又は過去5年以内に会員であった者は、会員又は過去5年以内に会員であった者と、本サービスを利用せずに、直接に本サービスを通じて委託可能な内容に関する業務委託契約を締結すること及びその勧誘をすることを行ってはならないものとします。但し、弊社が事前に承諾した場合はこの限りではありません。
第12条6項. 受発注者間で本取引に関する報酬を直接授受することを禁止 します。なお、直接の報酬の授受の有無にかかわらず、クライアントは弊社に第2項所定の報酬の払込みを行う義務があるものとします。

すなわち、一度でもクラウドソーシング上で取引をした発注者と受注者は、原則として以後の仕事は全て当該クラウドソーシングサイトを介しておこなわなければならない規定となっています。クラウドワークスは過去5年という規定がありますが、ランサーズは期間に関する定めがない分、半永久的に縛りがあるとも解釈できます。つまり、意地悪く言えば、クラウドソーシングで知り合ったが最後、長期間あるいは半永久的にクラウドソーシングサイトを介して取引しなければならないとも読めてしまいます。

 

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またそのうち記事にしようと思っていますが、直接取引を持ち掛けてきた複数のクライアントから、「初回はランサーズ経由で構わないですが、以後は直接取引にしよう」と相談を受けたことが何回かあります。面倒くさいので断ってますけどね。ただ、一度でも取引した者同士は、以後もクラウドソーシングを介して取引しなければならないというのは、何か腑に落ちない気がしないでもないです。もちろん、プラットフォームの維持・発展という点では致し方ないのだと思いますが…。

直接取引のきっかけとなる連絡先交換についても規定がある

基本的に匿名でも取引できるのがクラウドソーシングの利点ですが、場合によっては相手の素性や連絡先等の情報を知りたい場合や、知っておいたほうが業務がスムーズにいくような場合もあります。その場合でも、以下の条文で定められている点に注意が必要となります。

ランサーズの場合

第20条 会員間の連絡
(前略)当該相手方会員の会員連絡先情報の開示を受けた会員は、開示を受けた会員連絡先情報を(中略)会員間取引に伴う義務の履行のためにのみ使用し、本サイトを介さずに行う直接取引やそれを勧誘する行為又は他の目的には一切使用せず、いかなる第三者にも開示しないものとします。

上記の「第20条 会員間の連絡」に規定されているように、相手との連絡先の交換は、クラウドソーシングサイトを介さずに直接取引をしたり誘ったりする目的に使ってはならないとクギを刺しています。

直接取引が発覚した場合は少なくとも100万円の違約金を規定

もし、規約に違反して直接取引をし、それがバレた場合はどうなるかです。これは第33条に書かれています。

ランサーズの場合

第33条 違約金及び損害賠償等
(1)ユーザが本規約等に掲げる禁止事項に違反し、または、不正もしくは違法な行為を行ったことにより弊社または第三者に損害が生じた場合、ユーザはその一切の損害(弁護士費用、弊社が第三者に行ったお詫びもしくは謝罪広告の費用を含む)を弊社に賠償する責任を負います。
(2)会員が第24条第1項第12号に違反し、本サービスを介さずに直接取引(直接取引を誘引した場合、または直接取引の誘因に応じた場合を含む)をした場合には、会員は前項に定める損害賠償金とは別に、違約金として、当該行為がなければ支払われていたと推定される第10条で定める弊社手数料の2倍に相当する金額(その額が100万円に満たない場合は100万円)を支払うものとします。
(3)ユーザが本規約等に掲げる禁止事項に違反して第5条の措置がとられた場合は、弊社は、違約金として1項に定める損害賠償金とは別に、5条の措置の時点で当該会員に支払われることとなっていた金銭のうち、第10条に定める弊社手数料の2倍に相当する金額を、当該会員から没収できるものとします。

クラウドワークスの場合

第21条  規約違反への対処及び違約金等

5. 利用者は、利用者が第5条第14項又は第12条第6項に違反した場合、違約金として、当該取引の報酬額に対するシステム 利用料相当額か金100万円のいずれか大きい方の金額(当該取引の報酬額に対するシステム利用料相当額の算定が不可能な場合は、金100万円)を弊社に支払うものとします。

なんと、直接取引をした場合、違約金が少なくとも100万円必要となる旨が書かれています。しかも、ランサーズもクラウドワークスも100万円というのが共通しており、クラウドソーシング業界大手2社の規定ですから、これが業界標準ということになるのでしょう。この金額が果たして妥当なものなのかは、人によって受け取り方が違うと思います。

 

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例えば、月ぎめ駐車に契約者以外の車を勝手に停めた場合、駐車場の大家が「不正駐車は罰金10万円」と張り紙をしていても、その金額は妥当ではないとする裁判所の判断が示される場合があります。この違約金100万円は、いくらなんでも高すぎるだろうと私も思いますが、あくまで、クラウドソーシング運営会社側としては、「直接取引はくれぐれもしないでください」という抑止効果を狙ったものだと思います。実際にこの規定を適用することは、よほど悪質かつ金銭的にも高額な取引といった場合を除いて、恐らく皆無だろうと思います。

直接取引を誘ってくるクライアントの中には、このような規定を知らない、あるいは知っていても、「そんなの関係ないわ」と思っている方もいらっしゃるようです。

直接取引にメリットは感じないし回収のデメリットもある

ネット上では、クラウドソーシングに対する批判的な意見として、「優秀な人材ほどクラウドソーシングを卒業し直接取引に移行していく。だから、クラウドソーシング上にいるのはそれから漏れた人達だ」みたいな言説を掲示板等で見かけたことがあります。また、「地雷クライアント案内所」などと揶揄するブログも検索の上位に来ているようです。でも、私は必ずしもそうとは思っていません。中には、「どうみても奴隷労働だろ、この値段では」と思える募集をしているクライアントもいますし、受注者であるフリーランス側も中途半端な仕事をしている人も一部にいると思います。

しかし、適正な単価と丁寧な仕事で、WIN-WINの状態で長期リピートに至っているケースもたくさんあるはずですし、現に私もそういったありがたいクライアントに恵まれています。私は、クラウドソーシングという存在に本当に感謝しています。そういう点から言わせてもらえれば、利用者としてシステム手数料はできれば安いほうがいいとは思いますが、クラウドソーシングがどのように成り立っているのか、その収益構造や収支の現状を考えれば、当分の間はいまの手数料水準でも止むを得ないと思っています。ですので、直接取引にメリットは感じません。特に、直接取引はギャラの回収の面でも不安がつきまといます。やらないに越したことはないと思います。

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