高速列車内でコインが立つかどうかで優位性を比較する記事を見て思うこと

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日本は、世界で最初に高速鉄道を実用化した国です。東海道新幹線を皮切りに、山陽新幹線や東北新幹線がつくられ、現時点で最も新しい北陸新幹線は金沢まで延伸されているほか、今後は新大阪までの延伸が予定されています。

また、粘着式の鉄軌道ではありませんが、磁気浮上式の超高速列車を走らせるリニア中央新幹線も着工されるなど、まさに高速鉄道大国として世界をリードしています。

ところで、中国高速鉄道(CRH=China Railway Highspeed)は世界で類を見ないスピードで営業キロ数を伸ばしており、総延長がすでに1万6000kmを超える規模となっているようです。以前、浙江省温州市で発生した高速列車の脱線転落事故や、その後の醜悪な隠蔽対応(事故列車を地中に埋めようとしたことなど)も問題となりましたが、その後は鉄道省の当時のトップが解任・訴追されたり、中国南車と中国北車が合併して中国中車となり世界最大の鉄道車両メーカーとなるなど、鉄道を取り巻く環境が大きく変化しています。

 

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一時は最高速度350km/hでの営業運転を常態化(現在は減速)させるなど、安全性に対する懸念などさまざまな課題はありつつも、もはやその技術力や影響力は無視できないレベルにまで達していると言えるのではないでしょうか。また、中国の鉄道関係者は、世界の高速鉄道の最先端技術を「吸収・消化」し、「中国独自の技術に育てた」との自負を持っているようです。一方で、日本の川崎重工業を含む海外メーカーから、中国側に高速鉄道技術が供与されていますが、供与するに際しては中国国内での利用に限るとしていたのに、中国側がその技術を海外輸出に転用しているとの疑いもあり、特許をめぐって問題にもなっています。

high speed railway platformDesigned by Victor217 / Freepik

それはさておき、中国では日本やフランスをはじめとする世界の高速列車と比べることが話題に上ることがあります。以下の記事では乗り心地について、日本の新幹線と中国高速鉄道で走行中の車内でコインが立つかどうかを比較した内容です。これなんですが、バラスト道床方式で建設された東海道・山陽新幹線だと振動や揺れによってコインが倒れてしまうのですが、その後に建設された東北新幹線からはコンクリート道床方式で敷設されており、車内でコインが立つんですよね。ですので、この記事での比較は「違うよ、他の新幹線も見てよ」と私は思いました。ただ、どうしても外国人観光客の中には、日本の新幹線といえば東海道新幹線を挙げる人が多そうですし、実際に東京や大阪、京都や富士山といった東海道ベルト地帯に近い観光地を繋ぐのは東海道新幹線なんですよね。なので、この発想は仕方ないのかもしれないなと思いつつも、ちょっとツッコミを入れたくなり記事を書きました。拙文で失礼しました。

 外国人が「中国高速鉄道は新幹線より快適って言ってるぞ!」=中国報道

 

中国を旅行で訪れた外国人旅行客が、中国高速鉄道の走行安定性を試すためコインを立てて倒れないかどうかを試した動画がネット上にアップされ注目を集めたことがあるが、中国高速鉄道のライバルである新幹線でも同様の試みをする中国人も現れた。

走行中の新幹線の車内ではコインは立ち続けることができないという結果となったことで、「中国高速鉄道がいかに優れているか」を強調する声があがったが、これらは中国人にとって「中国高速鉄道が自尊心を満たしてくれる存在」であることを示す言動であると言えよう。

中国メディアの観察者は4日、米国の実名制Q&Aサイト「Quour(クオーラ)」において、外国人ネットユーザーたちが「中国高速鉄道の乗り心地は新幹線よりはるかに快適だと主張している」と伝え、外国人ネットユーザーたちのコメントを紹介する記事を掲載した。

記事が紹介しているのは、中国住在歴の長い外国人が中国高速鉄道を利用した際の感想だ。彼らは中国国内の旅行や帰国のたびに中国高速鉄道を利用しているようで、そうした自らの経験を踏まえてコメントしているようだ。

たとえば、中国に10年間も滞在しているという外国人のコメントとして、中国国内の他の移動手段と比較した場合、時間や費用、また飛行場へのアクセスなどをトータルして考慮すると「高速鉄道は中国で最も優れている旅行手段」という意見を紹介。また、別の外国人は、中国高速鉄道は二等席でも飛行機のビジネスクラスより足元の空間に余裕があって快適とコメントしたと伝えた。

また、飛行機と比較して高速鉄道の運行時間の正確さを高く評価する声を紹介。中国では航空便が遅れることは日常茶飯事だが、高速鉄道は発車時間が航空便に比べて正確だと評価するコメントがあったことを伝えた。さらに、日本で新幹線に乗ったことがあるという外国人が「新幹線より乗り心地が快適だった」と主張したことを伝えた。座席の大きさや前の座席との間隔が十分にとられているので体への負担がなく、長時間の移動でもくつろいだ時間を楽しむことができると伝え、「中国高速鉄道は新幹線より快適だと評価されている」と嬉々として伝えた。

中国在住の外国人が中国高速鉄道の快適さを評価している声を紹介した記事だが、「新幹線より快適」などといったコメントを紹介することで、中国人として大いに自尊心が満たされたようだ。(編集担当:村山健二)

 

出典:サーチナ2017年04月06日 15時12分

https://news.nifty.com/article/world/china/12190-20170406_00035/

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